今回も、2004年大殺界の続きです。

この土石流災害の直接の原因が集中豪雨にあったことは間違いなのですが、私には、これだけが原因だとは思えませんでした。

それは、土石流災害が起こる4か月前のことです。

土砂が崩れ落ちた山では、除間伐作業がされていました。

杉檜の人工林は、木が大きくなるにつれて、徐々に木を切り、全体の本数を減らして、だんだんと大木へと成長させて行きます。

この間伐作業が行われていて、それが終了したのが、ほぼ1カ月前だったのです。

どうも、この間伐作業がかなり疑わしい・・・・

ちなみに、間伐作業自体は、山の手入れとして、やらなければいけないものです。もし間伐をしないと、杉檜が大きくならないだけでなく、山林の中に太陽の光が入らなくなり、下草が生えず、杉檜の根も張らず、結果的に表土が流れ出し、とても地盤の弱い山になってしまいます。

でも、です。

この間伐作業のやり方がかなり疑わしかった!!

間伐をするためには、木材を搬出する経路が必要です。

この方法は、大きく分けて2つあります。

① ワイヤーを張って、木材を吊るして、空中を移動させる方法。

② 地面に搬出路を作って、運搬車を使用して移動する方法。

この二つで、今回やられていたのは、②の搬出路を使う方法でした。

このやり方ですが、かなり一般的な方法です。

けれど、あくまでも山を削って道を作るので、多かれ少なかれ、山を痛めます。そして、土石流災害や崖崩れなどを引き起こしたりします。

もっとも、この搬出道の作り方を工夫することで、こういう災害を起こさないようにすることもできるので、搬出路を作ること自体が悪いことではないのですが、作り方を間違えると、すぐに災害を引き起こします。

まあ、ここら辺の違いについては、壊れない道づくりを目指している四万十式作業道の取り組みを紹介する時に詳しく書くつもりですが、道づくりの一番のポイントは、(雨)水をどうコントロールするかにあります。

雨が降る度に搬出路が水路のようになってしまうようだと、あっと言う間に、道は削られ、土砂災害を引き起こします。

ですので、山に道を作る時は、どういう地形に道を作るかがとても重要です。

大まかに言うと、山の沢沿いに道を作れば、ほぼ十中八九壊れます。

そりゃそうです。もともと水が集まる沢筋に沿っているんですから、沢に流れ込む筈の水をせき止めたら、道が水路になるのは道理です。

まあ、ここら辺も、色々と専門的にはあるらしいのですが、大凡はそんな感じです。

さて、話は戻りますが、土石流災害を引き起こした山で行われた間伐作業では、おもいっきり沢筋に搬出路を作っていました。

3方が山に囲まれ、水が中心に集まるような地形で、その下流から上流に沿って作っていたのです。

・・・・・

・・・・

・・・

・・

これって、どうなの???

まだ、土石流災害にあった頃は、沢筋に道を作ることがどういうことか知らなかったので、釈然としないまま、自然災害と割り切ることにしましたが、四万十式作業道とかの取り組みを知るにつれて、確信するに至りました。

これって、人災だろ!!!


                         ・・・・・・・・・・今日の徒然でした。


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2004 大殺界